Power BI 「レーダーチャート」 ビジュアル

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こんにちは、Power BI サポート チームの丸山です。

複数の属性があるデータの性質をちょっと見てみたいというときがよくあるかと思います。
そんな時に役立つグラフの1つであるレーダーチャート(スパイダーチャート)ですが、Power BI でももちろん活用していただけます。今回は、そのレーダーチャートを Power BI で設定する方法をご紹介します。

重要

本記事は弊社公式ドキュメントの公開情報を元に構成しておりますが、

本記事編集時点と実際の機能に相違がある場合がございます。

最新情報につきましては、参考情報として記載しておりますドキュメントをご確認ください。

また本記事では、マイクロソフト社、x Viz 社、MAQ Software 社が提供するカスタムビジュアルを紹介しております。

Power BI サポート チームにてご支援可能なカスタムビジュアルは、マイクロソフト社が提供するもののみとなります。

それ以外のカスタムビジュアルに関するご質問は、開発元へお問合せくださいますようお願いいたします。

詳細は、カスタム ビジュアルに関するお問合せ のご案内をご確認ください。


目次


  1. レーダーチャートとは?
  2. Power BI のレーダーチャートの設定方法
  3. 機能比較 - どのカスタムビジュアルを使えばいい!?

レーダーチャートとは?


レーダーチャートは複数ある対象について、複数の指標を視覚的に比較することに適しています。放射状に数値軸を配し、各指標の値を線で結んだ多角形のグラフで、各指標の数量を中心点から多角形の頂点までの距離で表し、各頂点を結ぶと、指標毎の数量の大小がひと目で比較できます。
中心を0として値が大きいほど外に広がり、小さいほど中心に集束します。また各指標の値のバランスが取れているほど正多角形に近い形になります。



Power BI のレーダーチャートの設定方法


レーダーチャートは Power BI の基本のビジュアルには無いため、カスタムビジュアルとして追加する必要があります。具体的な手順を以下にご説明します。

  1. 視覚化ペインの […] > [その他のビジュアルの取得] をクリックする
  2. ”radar” で検索すると候補が表示される

2022年5月現在、以下画像のように候補が3つ表示されますが、それぞれデザインや書式設定でできることが違うので、目的に応じて選択することをおすすめします。まずは「Radar Chart (マイクロソフト社) 」で設定の説明を進めます。※機能比較は後述

  1. マイクロソフト社の “Radar Chart” を選択する

  1. [追加する] を押すと視覚化ペインにカスタムビジュアルが追加される

Note

ここからは、このカスタムビジュアルを使ってレーダーチャートを作る手順です。

  1. Power BI にデータを読み込む

  1. 視覚化ペインで、追加したカスタムビジュアルを選択して、各フィールドをプロットする

  1. 書式設定のビジュアルタブにある「データの色」で見やすい色を選択して完成
    (「線を描画」をオンにすると塗りつぶしの無い線のみで表示することも可能)


機能比較 - どのカスタムビジュアルを使えばいい!?


カスタムビジュアルを “radar” で検索すると候補が3つ出てきます(2022年5月現在)
どれを使ったら良いか、目的や好みに応じて以下をご参考ください。

まず、上記で設定方法をご説明した マイクロソフト社の “Radar Chart” は、書式設定がシンプルで設定しやすいですが、メモリ数値の表示がないのと凡例を選択したときの強調表示が少し目立ちづらいです。


一方、2つ目の “Radar / Polar Chart - xViz” は凡例を選択すると選択したものだけが表示され、メモリ数値の表示の有無も書式設定で切り替えられるため、その点は分析時の視認性に優れています。


3つ目の “Radar Chart by MAQ software” は、データの持ち方について、列に指標がある場合に適しています(もちろん、当カスタムビジュアルを使う目的で、Excelデータの「列と行を入れ替える」などで適宜入れ替えたデータを用意することも可)。そのため、前述の2つとはフィールドのプロットの仕方が異なります。


このデータの持ち方で奏功するのは、スライサーを以下画像のように作ることで、レポート全体にスライサーを効かせた分析が可能になることです。


これらの機能比較を表にすると以下になります。ぜひ好みと用途に合わせてご検討ください。


以上、本ブログが少しでも皆様のお役に立てますと幸いでございます。


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