pbix ファイルのデータソースのファイル格納場所が変更される場合の対処策

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こんにちは、Power BI サポート チーム 丸山です。

Excel ファイルや CSV ファイルをデータソースにして Power BI レポートを作成したあと、「ファイルの格納場所が変更になる」という場合がございます。
その場合、基本的にはレポートを新規作成して新しい格納場所にあるファイルに接続をしますが、既存レポートが作りこんだ内容である場合、「そのレポートの作りを残したままデータソースの接続先だけを変更したい」というお問い合わせがよくあります。今回はその代表的な対処策を1つご紹介します。


重要

本記事は弊社公式ドキュメントの公開情報を元に構成しておりますが、

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最新情報につきましては、参考情報として記載しておりますドキュメントをご確認ください。


目次


本ブログの前提
データソースのファイルの格納場所が変更される場合の対処策


本ブログの前提


Excel ファイルや CSV ファイルをデータソースにしていて、そのファイルの格納場所がローカルフォルダから SharePoint フォルダに変更される場合その逆、またはローカルフォルダ内(SharePoint フォルダ内)で移動される場合を想定しています。



データソースのファイルの格納場所が変更される場合の対処策


Power BI Desktop で pbixファイルを開いて、Power Query エディターで、データソースの接続部分を新しい接続先に差し替えます。具体的な手順は以下です。

  1. バックアップとして、対象の pbix ファイルをコピーしておきます。

  2. 対象の pbix ファイルを開き、「データの変換」から Power Query エディターを開きます。


  1. 新しい接続先のダミーのクエリを以下の手順で生成してコピーします。
    ①「新しいソース」 > 「その他」

② 新しい接続先のコネクタ(以下例は SharePoint フォルダー)でデータを取得します。


③ ②で作成した新しいクエリ(テーブル)を選択 > ホーム > 詳細エディター を押して、
クエリ(画像の赤太枠の部分)をコピーして、「キャンセル」で閉じます。


  1. 既存のクエリ(テーブル)選択 > ホーム > 詳細エディター を押して、3でコピーしたクエリの部分(例でいうと「ソース」から「変更された型」まで)を差し替えます。

※注意点
・貼り付け用のクエリ以上の部分を消さないようにします(上記画像だと「追加されたカスタム」の行は残す)
・貼り付けたクエリのうしろにステップが存在する場合は、以下画像のように貼り付けたクエリの最後に「,(カンマ)」を忘れずに付けます(付けないと「’,’ が必要です」というエラーメッセージが出る)


・読み込んでいるクエリ(テーブル)が複数ある場合は、すべて差し替えます。

(差し替えがすべて完了したら、手順3で作成したダミーのクエリは削除して問題ありません。)


4.Power Query エディターを「閉じて適用」をします。


適用後は、レポートが変更前と変わらず表示できていることを確認しましょう。 Power BI サービスにレポートを発行している場合は、再度、発行をしてデータセット更新の設定を改めて行ってください。

上記でご紹介した内容はあくまで1つの方法論でございます。
結論としては、Power Query 内のデータソースへの接続部分のクエリで、データソースの変更後の格納場所や名前を問題なく指定することができれば解決となります。

以上、本ブログが少しでも皆様のお役に立てますと幸いでございます。




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